全国的に一年間でクラス替えをする学校が増えてきています。学級内で起こってしまう様々な問題を、1年間で人間関係を変えることでリセットするためのようです。
そんな中、本校はまだ、1,2年、3,4年、5,6年と同じ学級で持ち上がります。(担任は変わる場合があります)
実は私は、多くの仲間が、今まで通りの(本校のような)持ち上がりシステムを主張している中、逆に、"1年間で子どもたちも教師も変わった方が良い!"、という意見を、もう何年も前から主張していてきました。それでかなり批判されてきたのです。(苦笑)
※正確には、"その年度ごと、その学年ごとに、どうするかを決めるべき"、というのが私の意見。つまり、"1年ごとにクラス替えをすることを基本としつつ、持ち上がりもありえる"、というスタンス。それに対しても、"現実的ではない!"、と批判されています。
理由は、地域のコミュニケーションが薄れている中、出会いはできるだけたくさんあった方が良い、ということ。これは子ども同士はもちろん、担任についても同じです。いろいろな「先生」に出会った方が良いという意見です。
"1年間では子どもたちは(学級は)変わらない、育たない"、という意見がありますが、1年間で解決できない…、そして育てられないのなら、2年間でも無理だと思っています。それだけ1年間の指導に集中するべきだと思っているわけです。
また、最近の子どもたちの発達傾向として、3年生と4年生では子どもがガラッと変わるということ。4,5年ではあまり変わらないが、6年になるとまたガラッと変わるということ。
ゆえに、どうしても持ち上がりをしたいのであれば、しおちゃんマン的には、1年、2,3年、4,5年、6年と、考えた方が良いと思っています。形式的に、1,2年、3,4年、5,6年と2年間ずつ持ち上がることにも疑問があります。
もっと柔軟に考えていかないと、子どもたちの実態にシステムが追いついていかないのではないかと思っています。古いシステムに教育実践を当てはめるべきではないのではないでしょうか。