2012/04/29
騎馬戦
本校の6年生ではまだ騎馬戦があります。先日、騎馬の組み方の話し合いを子どもたちがやりました。今年の騎馬戦は、"敵の大将を崩すと2騎増える"、というルールをつくりました。大将の役割を明確にして、作戦を子どもたちが考えるように工夫しました。
「まだ騎馬戦があります」と書いたのは、危険だということで、やらない学校が増えてきているからです。
同じ理由で、棒倒しは、私のまわりではほとんど見られなくなりました。(短い棒を倒すものはまだありますが、いわゆる、よじのぼるような長い棒を使っての棒倒しは公立学校ではなかなか見られなくなってしまいました。)
組体操もそうですが、確かに今の子どもたちの体力を考えると、ひやひやしてしまう指導場面がたくさんあります。たとえば、補助倒立を指導していると、着地する時に膝から落ちて地面に打ちつける子が多いのです。以前では考えられないことです。(逆に運動能力がとても高い子が少数存在します。そういった意味で格差が広がったということなのかもしれません。)
ちなみに、騎馬戦と棒倒しは明治時代に広がった運動会で同時期に始まった競技のようです。自由民権運動をするいわゆる壮士たちが参加して始めた政権争奪騎馬戦が騎馬戦。圧制棒倒しが棒倒しになったと、玉木正之氏の著書『スポーツとは何か』 (講談社現代新書)に書いてあるそうです。
政治運動から発想された競技であることがおもしろいと思いました。